ウォーキングしてたら

休日の昼間に住宅街をウォーキングしていたら、同級生の実家の前を通りかかった。彼女とは幼稚園から中学校まで一緒で、親同士も大変仲が良く、家族ぐるみの付き合いをしていた幼馴染みだった。高校へ進学してからはほとんど会うこともなくなったが、それでも知り合いを通して彼女やご両親の話はときどき耳にしていた。懐かしいな〜と思いながら実家の玄関を眺めていたら、誰かが庭で作業しているのが見えた。おばさんだ!がしかし、私は懐かしいと同時にとても驚いた。多少歳をとったとはいえ、おばさんは当時となにも変わっていない。かれこれ20年以上は会っていなかったであろう。おばさんは自分のことを覚えているかな?という不安な気持ちをよそに、私はおばさんに声をかけた。「おばさんお久しぶりです。覚えてますか〜」するとおばさんは私を見るなり「あら!久しぶり!おばさんって言うなやおじさんのくせに!」と言いながら笑った。そう、私が声をかけたのはおばさんではなく、当時のおばさんと瓜二つな姿へ進化を遂げた同級生本人だった。私は情報量の多さに大量のエナジーを失い、その日のウォーキングはそこで終了した。

コメント

  1. 姫路城 より:

    おぞんさん、本当に面白いです。面白いしか言葉がありません。

  2. あさみ より:

    恋の始まりですね!

  3. 雷電為右衛門 より:

    笑ったと同時に嫌な汗をかきました…

  4. ミドリムシ より:

    おばさんだ!と驚いたあたりからオチが見えました。(ここでパンツをおろす)